玉串奉献の作法について
こんにちは。イベント21愛知支店の中谷です。
早速ですが、前回ブログのお約束どおり玉串奉献の作法についてご説明させていただきます。
覚えていただければ全然難しくないので、ご安心ください!
① そもそも玉串ってなに?
玉串の由来は、神籬(ひもろぎ)とも関連して『古事記』の天の岩戸あまのいわや隠れの神話に求められるものといわれています。
天照大御神の岩戸隠れの際に、神々がおこなった祀りでは真榊に玉や鏡などをかけて、天照大御神の出御を仰いだことが記されています。
その語源には幾つかの説があり、本居もとおり宣長のりながは、その名称の由来を神前に手向けるため「手向串たむけぐし」とし、供物的な意味を有するものと解しています。また平田ひらた篤胤あつたねは、本来は木竹(串)に玉を着けたものであったために「玉串」と称したと述べています。このほか、六人部むとべ是香よしかは真榊が神霊の宿ります料として、「霊串たまぐし」の意があるなどとしています。
こうしたことから玉串は神籬と同様に神霊を迎える依代であり、また玉串を捧げて祈る人の気持ちがこめられることにより、祀られる神と祀る人との霊性を合わせる仲立ちとしての役割を果たす供物であるということができるのではないでしょうか。
② じゃあ早速玉串奉献をやってみよう!
1.神職の方より玉串を、右手を玉串の上から、左手を下から、神職の方が持っている場所よりも枝先に近い方を取る。
玉串は右手を上から、左手を下から支えるように胸の高さに持つ。
(正座しているときは座ったまま、椅子に座っているときは起立してから受け取る)。
2.神前の玉串案の手前一歩の所で止まり。小揖(シュウユウ・軽いお辞儀のこと。角度は15度です)。
3.左足から一歩前進して玉串案の前に立つ。
4.玉串を時計回りに回して立て、手前に引いて祈りを込む。(この時、左手は右手の位置まで下げる)
5.右手を一旦離して、左手首を曲げて枝先が右側になるよう横にする。
6.右手で向こう側から取り、付け根を回して神前に向け、左手を添える。
7.玉串案に捧げ、一歩右足から下がって、二回お辞儀をし、ニ回拍手、そしてもう一度お辞儀。
8.さらに右足から一歩下がって小揖をし、神職、参列者に会釈をして自席に戻る。
※玉串は紙垂(しで)のついている、葉の光った方が面で、絶えず面を上に、裏を下にして捧げる。
玉串の回し方
① 玉串は根元のほうを右手、枝先のほうを左手で受け取り、胸のあたりで軽く肘を張る。
② 左手で葉の部分を支えながら、右手で玉串を右に90度ほど回す。
③ 左手を玉串の根本のほうへ下げて持つ。
④ 右手は中ほどを下から支えながら、玉串を右へ半回転させる。
⑤ 根元を祭壇に向けて置く。
③ 最後に
いかがだったでしょうか?
作法さえ知っていれば、何も怖くないでしょ?
こういった役立つ情報を今後も発信していきますので、宜しくお願いいたします。